電気通信主任技術者 伝送交換

資格

こっそりひっそり電気通信主任技術者 伝送交換を受験しました。

といっても一回で通った訳ではなく、また他資格免除に関する勘違いもあって科目合格3回での合格となりました。

経過

  • 2016/01/04 日本データ通信協会本部へ連絡
  • 2016/01/06 総務省へ連絡、回答待ち
  • 2016/01/07 総務省から回答
  • 2016/04/19 インターネット申請
  • 2016/06/24 受験票着
  • 2016/07/10 試験 1回目
  • 2016/07/15 自己採点、法規36、設備70、専門57
  • 2016/08/02 はがき着、設備のみ科目合格
  • 2016/10/13 インターネット申請
  • 2017/01/06 受験票着
  • 2017/01/22 試験 2回目
  • 2017/01/25 自己採点、法規72、専門34
  • 2017/02/14 はがき着、法規のみ科目合格
  • 2017/05/29 インターネット申請
  • 2017/06/23 受験票着
  • 2017/07/09 試験 3回目
  • 2017/07/12 自己採点、専門70
  • 2017/07/31 Web合否確認、合格
  • 2017/08/03 はがき着、資格者証申請
  • 2017/08/15 免状着

科目免除の勘違い

第一級陸上特殊無線技士を取った流れで第一級陸上無線技術士を受験することにしたのですが、第一級陸上無線技術士と電気通信主任技術者との資格の科目免除が相互関係にあることを後で知りました。ただこのとき相互関係を色々勘違いと見間違いをしてしまい、他に持っている資格で免除できると思ったものが違うものだった、ということに2回目の試験前に気づきました。そのため免除されるであろうと思っていた科目を第一級陸上無線技術士も電気通信主任技術者も勉強しないまま試験を受けることとなってしまいました。

資格の攻略としてその試験の情報を集めることが大事だと分かっているにもかかわらず、欄の見間違えと他資格との免除を勘違いするというありがちなミス。複数試験を受けようと考えている人はきちんと調べましょう、という教訓でした。

実務経歴による科目免除ができなかった

実務経験による科目免除が制度としてあります。ISPとしてずっと設備に関わってきたので使えるかなと思い、別件問い合わせのついでに支部に実務経歴について質問したところ、その内容なら大丈夫ですよという回答をいただきました。ただ詳細は本部にということで再度本部に確認したところ、一転認められないという回答でした。

支部と本部で同じ説明を下にもかかわらず回答が違う、詳細を聞いても要領を得ない回答、最後の方は言葉遊びのような回答でした。その上支部が知らないだけだ、という無責任な発言もありました。そこで総務省に問い合わせを行ったところ、調査して回答するとのことで翌日連絡がありました。翌日それはもう的確な回答で実務経験としている条件、認められないとしている理由など多岐にわたり詳細な回答をいただけました。

回答が揺れないようまず本部実務経歴審査担当に確認しましょう。そしてよく分からない回答をされた場合には総務省に確認を行いましょう。この2点は頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

3回も受けることに

システムは工事担任者を使って免除させたため専門、設備、法規の3つ。そして電気通信主任技術者試験は科目合格が認められており、3年間有効となっています。

平成28年度第1回、試験1回目。
後述しますが法規は勉強の仕方がまずく、難しいものと勘違いしたためほぼ手付かず。そのため設備をメインに専門を少しだけ勉強した状態でした。結果設備は合格、専門(データ通信)はあと1問という悔しい結果に。

平成28年度第2回、試験2回目。
専門(データ通信)ですが、勉強期間中に免除できるかもと勘違いしたこと、 前回ギリギリだったから大丈夫だろうと思っていたこと、難易度の乱高下が激しく今回は難しかった、といった理由(言い訳)によりとんでもなく点数が下がりました……。法規は勉強方法を工夫できたため無事合格。

平成29年度第1回、試験3回目。
前回の反省を踏まえきちんと勉強したこと、難易度が低い回だったことから専門(データ通信)科目合格。これで電気通信主任技術者(伝送交換)が合格となりました。

過去問については公表されているので特記事項はありません。

勉強方法

次のサイトは目を通しておくことをおすすめします。実際にとても参考にさせてもらいました。

ツール、資料系はこの辺りを利用させてもらいました。

まずは勉強・受験順序です。

一発で受かるぞ、という人の勉強順序はシステム→設備→専門→法規かなと思います。システム免除の人も設備→専門→法規で大丈夫だと思います。2回ぐらいでと思っている方はシステムと設備→専門と法規でしょうか。

電気通信システム

システムは免除したため詳しくはありませんが、この問題はこの解き方という風にほぼ暗記で対応できると聞いています。工事担任者他科目免除できる条件が多いので一度確認してみるといいでしょう。

伝送交換設備及び設備管理

設備の参考書は、

を使いました。試験1回目の頃の設備の参考書はほぼこれ一択だったと思います。これを読みつつひたすらに過去問を繰り返し、分からない単語は都度調べて自分なりにまとめる感じです。

今は少し選択肢が増え、

 

の二つが選べるようですが、私はNTTラーニングシステムズのものを買っていたため、これらは買っていません。必勝テキストはテキスト、これなら受かるは問題集という感じの位置づけのようです。

信頼度計算については点数の稼ぎどころです。電気通信主任技術者総合情報さんがとっても素晴らしい信頼性計算攻略メモを公開してくれています。確実に取れるようにしましょう。

専門(データ通信)

次に専門です。まずはじめに考えなければならないのはどの分野を選択するかです。受験申請時に選択する必要があります。

私の場合ISP勤めであるため少しでも業務知識が使えそうなデータ通信を選びました。得意なものがない人は枯れた問題が多く過去問で対応できる交換がいいようです。ただ交換も問題の半分程度がデータ通信と共通であることには注意してください。私は2回目がだめだったとき交換にしようと思いましたが、共通の問題だったことが分かったので結局やめました。

専門の参考書が当時ほぼなくとても困りましたが、今は

が出ているようです。パラっと立ち読みした程度なので細かいコメントはできませんが、専門科目すべてが1冊となっているため全体的に内容が薄い気がします。

私の参考書なしでの勉強の方法ですが、過去問を最低5~6年分をやりました。そして分からない単語があればとにかく調べ、自分なりにまとめるました。またネットで公開されているNTT技術ジャーナル(PDF)に目を通しました。おそらく分からない単語を調べていたら必ず目にすると思います。逆にこれにしか載ってないんじゃないかと思うようなものもありました。移動時間やトイレなど隙間時間はひたすらにぷちまなで過去問をやりました。

資格を保有している先輩たち複数人にバラバラに聞いたにもかかわらず返ってきたデータ通信へのアドバイスが「運」でした。自分が得意としている分野がどれぐらい出るか、問題全体の難易度の上下などかなり運要素が高いと思います。実際私の点数は乱高下しましたし、1回目3回目はやさしめ、2回目は難しい印象を受けました。

法規

法規の参考書は主に辞書的な使い方をすることになり、「法規はこれ!」という参考書が一つあります。

これがあれば間違いありません。最近は、

 

もあるようですが、前者をおすすめします。

法規の勉強方法は過去問の繰り返しだけです。ただしやり方に少し工夫を入れます。過去問を年度・期単位でやるのではなく、大問単位でやります。法規に限ると大問単位で出題範囲がきれいに分かれているのです。そのため大問単位で勉強することで出題傾向がつかみやすくなります。具体的に書くと過去問を最低5~6年分問1だけやる、次は問2、のように勉強します。すると間違い、穴埋め等法令のどのキーワードが問われやすいのか見えてきます。これに気づけると覚える量がかなり減ります。

法改正に追従できなくなるため、法規の参考書は必ず新しいものを買いましょう。また過去問を遡ると法改正前の問題が出てくることには注意してください。

法規はやればやるだけ結果が伴いやすいです。うまくモチベーション維持に使ってみましょう。ただ暗記・記憶ものではあるので試験期間が近づいてから復習する必要はあるかもしれません。

補助として電気通信主任技術者のススメさんのタイピングで覚えるツールを使っていくのもいいかもしれません。私も息抜きでたまにやっていました。

全体通して

法令や技術はどんどん変わっていくし、同じ問題が出ることはほぼないため過去問は役に立たないと思っていた時期もありました。しかし繰り返しやっていると、過去問を部分的に再利用(例えば選択肢の一つとして)だったり、設備と専門互いに違う年で似た問題が出ていたりということが数は少ないけどあることに気づきました。また過去問から知らない単語を見つけ調べることで勉強となります。電気通信主任技術者も過去問が勉強の中心となると思いました。

ようやく、という気持ち

まだ新人ぐらいの頃、当時の支社長から工担と通主(伝送)を受けてみないかと言われ尻込みしていたのですがようやく合格することができました。うちは旧1種じゃないので今後線路を受けるかは少し検討したいと思います。

そういえば資格者証は紙だと思っていたらいつの間にか無線と同じくカードになったんですね。

2017/08/15 追記
免状届きました。思っていたよりかなり早い!

コメント

  1. […] 「電気通信主任技術者 伝送交換」の「科目免除の勘違い」でも書きましたが、科目免除の勘違いにより勉強や受験勉強する順番や計画が崩壊しました。 […]

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