事務所のレイアウト変更が発生する度に気にしている消防設備への影響。基本的にはビル側へ確認しているけれど知ってた方が進めやすいのは間違いありません。また消防関連はもともと興味があることと、もしかしたら定年後役立つかもしれないということで挑戦してみました。
経過
2015/01/22 受験申込書取りに行く
2015/01/27 持ち込み提出
2015/03/08 試験
2015/04/08 試験合格者受験番号掲示(Web)、合否結果はがき着
2015/04/09 新規免状交付申請
甲種第4類消防設備士受験申込完了
テンプレート的には、
- 電気工事士取得
- 登竜門である乙6を取得
- 乙7は免除をフル活用
- 甲4へチャレンジ
という流れのようです。
ただ先に書いたとおり、業務に絡むところからやりたかったので甲4から始めました。
受験申込ですが消防試験研究センターが行っているので危険物取扱者と同じく電子申請でやろうとだけ単純に考えてしまい、期日ギリギリまできちんと調べていませんでした。いざ申請しようとすると電気工事従事者免許等の添付がいる人は紙申請でとあり、電子申請を進めることができませんでした。
焦って直接申請書を受け取りに行くことにしました。Google Mapアプリで支部の名前を入れてみると通っている病院の近くにありました。地図通りの場所に向かってビルに入ってみたのですが、名前がありません。建物を間違えたかと思って出たり入ったり確認しましたがやはり間違ってなさそうです。改めて公式ページで住所を確認すると移転されていました……。このときかなり焦ったのですが、奇跡的にブロック2つ違うぐらいの近隣だったため助かりました。Google Mapへの反映は遅い物もあるので信じ切ると危ないです。
支部で書面一式をいただき、書面準備と振り込みをしました。次の病院に行くタイミングで直接持ち込みで申請しました。このとき電気工事従事者免許のコピーを家の机に忘れてきてしまうというミスもありましたが事務の方がコピーを取ってくださいました。ありがとうございます。
またこのとき潰瘍性大腸炎で難病指定を受けていていること、トイレの回数が多い可能性があり他の受験者に迷惑がかかる可能性がある旨伝えました。このときは責任者の方から都度手を上げてもらえれば大丈夫ですよとのことでしたが、当日配慮していただけました。
いざ試験へ
受験地は危険物取扱者と同じキャンパス。午後だったので眠くならないようお昼早めに取って向かいました。他の受験者の流れに乗っておぼろげに覚えている道を向かいます。駅からは少し距離がありますね。
自分のいた教室以外にも甲4の部屋があったのでやはり甲4の受験者は多いようです。そして感動したのが座席。入り口近くの飛び地、前後人なしというところまで配慮していただいたようで本当にありがたかったです。
その日の調子次第ではトイレの回数が一日10回を超えることもあります。試験に対する影響は自分の責任ですが、席が真ん中とかだと他の受験者に迷惑がかかるのでこういう対応はうれしいですね。調子はよくはないものの劇的に悪くなかったため、結果的には試験前に行って試験早めに終えてギリギリ間に合ったため中座することなくすみました。その瞬間瞬間で調子が変わり、予想もできないのが辛いです。
試験問題はこんなのだった
試験問題ですが、筆記の最初4問からあやふやでかなり焦りました。飛ばして残りをやっているとほとんど回答できる内容だったので途中から落ち着いてできるようになりました。工藤本でも見たことない問題は筆記で4問ぐらい、実技は1問ぐらいだと思います。
鑑識は絶縁抵抗計の写真があって、名前とケーブルをつなぐ先を答える問題、光電式分離型感知器の高さと送受光面の位置が正しいかどうか、ガス漏れ検知器のガス漏れ表示灯の名称および数、騒音計の名称および地区音響装置(音声)の音圧と区分鳴動方式の平米数、回路導通試験の名称と点灯結果を選ぶ問題の5問でした。
製図は通常の感知器を置いて配線していく問題と系統図の配線本数を答える問題でした。1問目、ホールという場所があったのですが玄関ホールなのかただのホールなのか区別がつかず、煙感知器にしましたがただのホールだったのかもしれません。2問目は1つの階だけ地区音響装置が2つというひねりがあった程度です。
合否と申請
※ 経緯や勉強方法あたりはメモを兼ねて書きだめをしているため受験前から受験後までかけて書いていまが、この段落付近を書いている今、入院しながら書いています。
はがきでの合否通知とWeb上での試験合格者受験番号掲示は4/8。Webについては正午から準備とありますが、いつも11時55分頃には閲覧できます。逆に公称時間を過ぎるとWebサーバーがアクセス方で閲覧できないことの方が多いです。今回も11時55分では閲覧できましたが、過ぎたとたん表示が遅い、もしくはつながらない状態になりました。
また危険物のときにかなり焦った覚えがあったWeb掲示の掲示方法。受験番号が左から右に並んでいるため、ぱっと近い番号を見つけてそのまま下にたどっていくと番号がなくて冷や汗をかく、ということがありました。
今回はちゃんと覚えていたので右にたどっては次の行へ探していき、無事番号を発見できました。
ただ自分の受験番号メモ間違いや掲載ミスなんてこともあるかもと思ってしまうため、いつもはがきが届くまで自分の合格が信用し切れていない状態です。
そんな中危険物の件で支部に用ができた外出許可貰い向かいました。本来の用事を済ませた際ついでに合否はがきの発送について聞いてみました。どうやら昨日に発送しているようで早ければ今日到着とのこと。夜家族に確認してもらったところ無事合格とのことでした。
正答率は
- 筆記試験:法令73% 基礎知識100% 構造・機能100% 筆記全体91%
- 実技試験:90%
でした。
試験時に受けた前半が出来ないと感じた部分がそのまま低い正答率としてでてしまいました。ちょっと残念。
最寄りだと警察署しかないなぁと思っていた収入証紙(NOT 収入印紙)。たまたま病院の付近は官公庁系なので売りさばき場が近くにありました。合格を信じて申請に必要な収入証紙と簡易書留代含む切手は入院直前に付近で購入済みでした。再び外出許可を貰って自宅まで合格通知を取りに帰り、その足で窓口に申請に行きました。
勉強方法と新しい試み
合計時間で50時間程度。時間だけ見ると他の人より効率は悪かったかもしれません。方法はいつも通り参考書と問題集の繰り返しだけ、とは少しいきませんでした。理由として工藤本の問題集は科目毎かつ同じ種類の問題を数問ずつという形なのでどうしても1問目やる、解説見る、次の問題は解答できるので覚えた気になるっていう状態が不安だったことがあります。そして模擬テストが1回分しかありません。また勉強は順調に進んだと思っていたのですが、公表問題をやってみると筆記が全然できずに焦りました。もう大丈夫だろうと思っていたのですが、良くも悪くも公表問題のおかげでラストスパートをかけることができました。そのため同じく工藤本の模擬テストだけの本も買いました。4回分あるので一通りやって間違ったところだけ直前に見直した感じです。
製図に関してそれほど詳しく解説が乗っているわけではありません。結果的には参考書と問題集だけの情報で事足りたのですが、空気管式、熱電対式、炎感知器など試験の問題によっては困るかもしれません。特に空気感式の敷設方法が読んでもまったくわからなかったため製図だけの本を買い足しました。ただ空気感の敷設方法についてはこれで理解できたのですが、少し実務に近い細かい情報が多く試験には無駄が多いかもしれません(試験前にすでにそう感じたぐらいです)。
工藤本は語呂合わせがいろいろ書かれています。最初は馬鹿にしていましたが、覚えられたのは語呂合わせがあったからだと思います。語呂合わせだったこともあるのですが、ボイスレコーダーに録音してiPhoneでリピート再生という方法を新たに取り入れました。自分の声を聞くのはむずがゆいのですが、慣れると気にならなくなります。これも単純に暗記する方法としてはかなりいいと感じました。
出版社は正誤表をきちんと出して!
製図試験の完全対策ですが、P.109 図6.1 (d) とP.114 図6.3 (r)で扉の位置が違うんです。図面が変わってるってどういうことでしょう。P.97 1.3 終端抵抗系統図では記入の必要はありませんと解説しながらP.115 図6.4では記入しているうえに4Fダクト、2F階段、RF階段に不要な終端抵抗が記入されている。さらに3Fでは煙感知器から防水に分岐してるうえに不要な終端抵抗がありかなりひどい。系統図に関しては終端抵抗は不要だけど本試験では表記している場合が多いらしいので揺れがあるのかもしれません。が、それにしたって……。しかも正誤表そのものがありません。きちんと対応して欲しいです。
工藤本の問題集でもP.129の選択肢4は紫外線じゃなくて赤外線だと思います。
間違いが気づけるのは学習が進んでいる証拠と思うしかないのかなぁ。
建物ならどこでも勉強できる
参考書や問題集のほかにどこでもできる勉強法です。第4類だから比較的実施しやすい方法でそれは事務所や駅など大体行くところには自火報があるのです。
感知器見つければこれは何か、どういう種類がついているか、設置されている高さは、感知区域の梁の高さはどうかなんてことを考えるだけで勉強になります。また駅や地下街の通路なんかでP型発信機間の距離を歩幅でざっくり測ってみると約50m置きにあったり、煙感知器は約30mにあったりして面白いです。
こういう実地の勉強は頭に残りやすくとてもおすすめです。
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