金剛山(カトラ谷~ダイトレ~天見)

六甲山に行ってから親戚のおじさんから雪山ハイクのお誘いがありました。当初雪山なんて行くつもりはなかったし危ないかもと思っていたのですが、樹氷の写真を見たら一気に気が変わりました(笑)。それに20年登山(ハイキング)経験がある人から色々学べるかと思い、行ってきました。

ちなみに1月中に一度チャレンジしたのですがあいにくの雨。しかも気温が高かったため、雪はべちゃべちゃで疲れるだけだろう、とのことで最寄り駅まで来ましたがあきらめました。ここで初心者の私ならせっかく来たんだからと思ってしまうのですが、さすがは経験者。「山は逃げんから、また今度」と。無理していっても楽しくないし、疲れるだけとのこと。この判断(決断)はなかなか簡単なようで難しいです。

ということでコースとコースタイムです。

 07:30 富田林
 07:35 バス乗車
 08:05 金剛登山口
 08:30 出発
 09:10 黒栂谷道
  ↓ カトラ谷(小休憩)
 11:12 山頂広場(大休憩)
 11:30 出発
 11:45 一ノ鳥居
  ↓ ちはや園地(小休憩)
 12:10 伏見峠
 12:42 久留野峠
  ↓ 中葛城山
  ↓ 高谷山
 13:40 千早峠
 14:18 行者杉(小休憩)
 14:36 杉尾峠
  ↓ ダンボ山
 15:20 電発巡視路分岐(鉄塔)
  ↓ ブンタ谷
 16:25 天見道分岐(小休憩)
 17:10 天見駅

雪山であったこともあり、少しだけ遅くなりましたがほぼほぼ山と高原地図のモデルタイム通り。しかし22km、34,000歩も歩いたのは驚きです。

■ 07:30 富田林
早朝5:50に起きて、富田林へ向かいます。本当だったらもう少し早く出発したいところですが、電車とバスの都合上これぐらいが限界です。

■ 07:35 バス乗車
富田林駅に7:30着、7:35発の金剛登山口行きのバスに乗ります。

■ 08:05 金剛登山口
揺られること30分、登山口に到着。途中バスはチェーンを履かされていました。チェーン取り付けの人が思ったより手前にいたらしく、バスの運転手さんがもうここからですか? と聞いていました。

■ 08:30 出発
バス停から少し歩いたところのトイレ前でアイゼンとスパッツを準備。雪も降ってきたのでザックカバーも装備。

おじさんは一番有名な千早本道で行くか黒栂谷道で行くかで考えていたようですが、おばちゃんハイカーの団体が千早本道へ進んでいったので黒栂谷道をチョイス。これも楽しみ方の一つなんでしょうが、井戸端会議しているのを聞きながら進むのは気分的によくなかったので人のいないコースにしました。

■ 09:10 黒栂谷道→カトラ谷(小休憩)
先ほどのトイレからもう少し進み、給水できるところが黒栂谷道と千早本道の分かれ道です。左手が黒栂谷道、右手が千早本道。食事用の水を給水してから、黒栂谷道を進みます。

人のいない方と言いましたが、分かれ道の時点で誰もこちらには来ません。地面には新しめの足跡が降った雪で隠れながらもかろうじてあるぐらいです。

黒栂谷

少しの間舗装された林道が続きます。車止めがあり、そこを左手に進みます。右手に進めばタカハタ道です。

黒栂谷

カトラ谷分岐

舗装された林道をさらに進み、沢少し進んだところでカトラ谷への分岐となります。分岐を少し進むと砂防提が見えてきます。

カトラ谷砂防提

この砂防提、景観を大事にしているのか表に木が貼り付けられていてとてもいい雰囲気です。

カトラ谷砂防提

ここらで立ったまま小休憩。水分補給をしてすぐに再スタート。

カトラ谷

分岐のところに張り紙されていたのですが、土砂崩れありと書かれていたとおり倒木がかなり多いです。これを滑らないように慎重に進んでいきます。

カトラ谷

途中小さな滝をいくつもまきながら登っていきます。途中は氷瀑とはいえないものの、一部凍った滝がとてもきれいです。

カトラ谷

沢を進んでいくと途中ロープやチェーン、はしごの箇所があります。ロープに頼りすぎないようしながら慎重に渡っていきます。

カトラ谷

次の小さな滝でも氷瀑ちっくにつららがたくさん。

カトラ谷

さらに奥へ進んでいくと、山と高原地図でも危険印の箇所にたどり着きます。右手には岩に鎖とロープ、左手は崖、幅は1mも無い細い道を進んでいきます。

カトラ谷

奈良県に入ってすぐに湧き水がでているところがあり、そこには木や石のいすが用意されています。湧き水はおいしいらしいのですが寒すぎて味はわかりませんでした…。ちなみに気温は氷点下5度。でも登っている間は厚いぐらい。休憩時に立ち止まると凍えます。

カトラ谷

水分補給の小休憩後再出発します。ここから少しだけ緩やかだったのですが、かわりにどんどん雪深くなっていきます。

そして山頂直前の最後の急勾配、はしごがまっています。ここまですれ違った人はいなかったのですが、ここで一人が後ろからやってきました。挨拶と少し立ち話をして先に行ってもらいました。えっちらほっちらはしごを登ったところで今度はすれ違いで一人。結局山頂まででこの二名だけしか会いませんでした。

カトラ谷

はしごと急勾配を登り切ったところでようやくタカハタ道とのT字路にでました。ここまでくればもう山頂は目の前です。

■ 11:12 山頂広場(大休憩)
T字から一気に人が増えます。いや、増えるというレベルではありません。山頂付近には3つぐらい広い場所があるのですが、全部あわせるとおそらく100名以上。六甲山の風吹岩の比じゃありません…。

金剛山山頂

山頂は氷点下4度。カトラ谷の湧き水のところに比べると温度は1度高いのですが、風が強く体感温度はかなり低く凍える思いです。
金剛山山頂

場所を確保し軽い食事です。バーナーでお湯を沸かしてお味噌汁とおにぎり。食後にコーヒーも入れました。

■ 11:30 出発
あまりの寒さに食事もそこそこに再出発。ただこの後悲劇がありました。食事中手袋を外していたのですが、雪を払ったり汗をかいたりでぬれていたのでしょう。手袋が凍っていたのです。そんなこと知らずに手袋をさしたものだから気づいたときには手が真っ赤。霜焼けを超して凍傷寸前…。慌てて予備の軍手に変更。カイロで手を温めながら少し歩いたところでなんとか手にぬくもりが戻りました。雪山は予備の手袋必須です。

お寺を抜けブナの木があるところに柵があって、その先が本当の金剛山山頂です。ただ聖地につき入ることはできません。

■ 11:45 一ノ鳥居→ちはや園地(小休憩)
金剛山ダイヤモンドトレール

この辺りから霧氷がたくさんあります。

金剛山ダイヤモンドトレール

アップにするとこんな感じ。

金剛山ダイヤモンドトレール

そして山鳩?と樹氷。なんだか絵になります。

金剛山ダイヤモンドトレール

ちはや園地に来るとまた人、人、人。子供連れが多く、どうやらみんなロープウェイで登ってきているみたい。ここで小休憩というかお手洗いへ。

金剛山ダイヤモンドトレール

さっきまでは雪が降っていたのに、お手洗いを出た頃から日が差してきました。

■ 12:10 伏見峠
金剛山ダイヤモンドトレール

伏見峠を越え、どんどん南下します。この辺りも樹氷がたくさん。まるで木の芽のよう。

尾根を歩いて行くのですが、途中から杉林に変わります。

金剛山ダイヤモンドトレール

日が差していて木漏れ日がきれい。

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

■ 12:42 久留野峠→中葛城山→高谷山
金剛山ダイヤモンドトレール

久留野峠を西に進めば金剛山ロープウェイちはや駅、東に進めば来る野道で奈良五条の御霊神社へ抜けます。そこを南下していきます。

金剛山ダイヤモンドトレール

少し進めば中葛城山。この斜面がとてもきつい…。

金剛山ダイヤモンドトレール

南向きなので日差しが木々の間から漏れてとてもきれい。

金剛山ダイヤモンドトレール

南側(写真左手)が開けた尾根にでました。日差しもあってとってもきもちいい。麓は奈良県五條市。吉野川が見えます。ちなみに吉野川、和歌山に入ると紀ノ川という名前に変わります。

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

木々についた雪が風が吹くときらきらと輝き舞います。ここで小休憩をとりました。伏見峠からここまで誰も会わず、この休憩ポイントで一人追い抜いただけです。

金剛山ダイヤモンドトレール

尾根を歩いて行くと高谷山にでます。ここで935m。六甲山最高峰とほとんどかわりません…。

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

歩きやすいのですが、尾根はピークとピークを結ぶので小さく登ったり下ったり。さすがにちょっと疲れてきました。

■ 13:40 千早峠→神福山
金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

千早峠を越えると310号線の金剛山トンネルを踏むことができます。足下に通ってるなんてなんだか不思議な気分。

■ 14:18 行者杉(小休憩)
金剛山ダイヤモンドトレール

行者杉で水分補給の小休憩。足がだるくなってきました。

■ 14:36 杉尾峠→ダンボ山→西ノ行者
金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

杉尾峠を越えダンボ山を抜けます。ここまでくるとあと少し。鉄塔が目印です。

■ 15:20 電発巡視路分岐(鉄塔)→ブンタ谷
金剛山ダイヤモンドトレール

鉄塔が見えました。これを過ぎてちょっと行ったところで右手に下ります。

金剛山ダイヤモンドトレール

案内板、あるにはあるのですが、私たちの進行方向とは逆向きにしか張っていなくて、かつ足下に小さな小さな看板がひっそりあるだけ…。雪山なので足跡トレースで気づけますが、普段だとこれはなかなか厳しいです。

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

ブンタ谷を下っていきます。がここの階段の段差がひどい! 天狗用に作られているのかと思うぐらい差があります。横向きになってストックで支えながら段差を下ります。一部ほぼ後ろ向きに下りてるんじゃないかというぐらいの段差もあります。最後の最後でこれはかなりきついです。

金剛山ダイヤモンドトレール

金剛山ダイヤモンドトレール

途中からどんどん雪がなくなっていきます。そのためアイゼンが石に当たってとても足が痛いです。足首も痛めそうなのでほぼほぼなくなってきたところでアイゼンを外しました。

ただこの先雪はないものの、凍っている箇所が何カ所もあるので注意が必要です。

ようやく人工物が見えてきてゴールが近づいてきました。

■ 16:25 天見道分岐(小休憩)
金剛山ダイヤモンドトレール

田畑と川と民家、ようやく人里に下りてきました。ここでほっと気が緩んでしまったのか、橋の上にあった残雪で滑って尻餅をつきました。危ないな、気をつけないとと思っていたにもかかわらずです。登山は下山後の方がけがしやすいのかも知れません。

金剛山ダイヤモンドトレール

歩いているとまた晴れてきました。夕焼けの空がとてもきれい。

■ 17:10 天見駅
金剛山ダイヤモンドトレール

重たい体を引きずりながら人里を歩きようやく天見駅に到着。途中歩いてきた遊歩道は、もともと単線の線路が走っていた跡だそうで、トンネルをぶち抜き今の複線になった際に遊歩道にしたそうです。桜が植えてあって春はとてもきれいだそうです。

 
なんとか自宅まで帰ってきたときにはへろへろでした。でも雪山ハイク、きついながらにもその景色や静けさは最高でした。

気づいたことは、マウンテンパーカーのポッケにカメラを入れていたら体温と外気で結露するので、ザックの肩の部分にぶらぶらせずつけられるケースにいれるほうがいいです。持ってなかったので足の股部分にあるポッケを口開けた状態で入れておいたら結露しなくなりました。あとおにぎりは朝にぎっても山頂ですでに冷やご飯です(笑)。

次は来月辺りに宝塚~六甲山~有馬温泉コースを予定しています。春になったら高野山、曽爾高原、犬鳴山などに行ってみたいですね。

 
<装備/持ち物>
・ザック
・マウンテンパーカー
・ボタンシャツ
・長袖化繊シャツ
・フリース(休憩時用)
・加圧タイツ
・ズボン
・靴下
・着替え一式
・登山靴
・軽アイゼン(4本爪)
・手袋
・軍手
・ストック
・スパッツ
・タオル
・マット小
・コンパス
・地図
・笛
・筆記具メモ
・デジタルカメラ
・バーナーP153
・風よけボード
・コッヘル
・シングルマグ
・水(500ml+1l)
・おにぎり
・お味噌汁
・コーヒー
・キッドカット(非常食)
・カロリーメイト(非常食)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました